朗読CDシリーズ「心の本棚〜美しい日本語」無常の歌人 西行

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  • Vol. 1

    1. 1.
      桜が散る。はらりはらりと春が散る。(つづきあり)
    2. 2.
      春といへば誰も吉野の花とおもふ心にふかきゆゑやあるらむ(つづきあり)
    3. 3.
      ちるを見て帰る心や桜花むかしにかはるしるしなるらむ(つづきあり)
    4. 4.
      木のもとは見る人しげし桜花よそにながめて我は惜しまむ(つづきあり)
    5. 5.
      おしなべて花の盛に成りにけり山の端ごとにかかる白雲(つづきあり)
    6. 6.
      桜の下には,宴に興ずる人の群れ。(つづきあり)
    7. 7.
      あはれわがおほくの春の花を見てそめおく心誰にゆづらむ(つづきあり)
    8. 8.
      山桜かしらの花に折そへてかぎりの春のいへづとにせむ(つづきあり)
    9. 9.
      花冷え。(つづきあり)
    10. 10.
      人はみな吉野の山へ入りぬめり都の花にわれはとまらむ(つづきあり)
    11. 11.
      ながめつるあしたの雨の庭の面に花の雪しく春の夕暮(つづきあり)
    12. 12.
      桜前線を追いかけて,みちのくへ漂泊の旅に出たい。(つづきあり)
    13. 13.
      勅とかやくだす御門のいませかしさらば恐れて花やちらぬと(つづきあり)
    14. 14.
      春風の花のふぶきにうづもれて行きもやられぬ志賀の山道(つづきあり)
    15. 15.
      「過ぎにし方,出家を思ひとどまりしも,この娘ゆゑなり。これこそ陣の前の敵,煩悩の絆を切る初めなり」(つづきあり)
    16. 16.
      いかでかは散らであれとも思ふべき暫しと慕ふなさけ知れ花(つづきあり)
    17. 17.
      春ふかみ枝もうごかでちる花は風のとがにはあらぬなるべし(つづきあり)
    18. 18.
      「もし人,一日一夜を経るに,八億四千万の思ひあり」(つづきあり)
    19. 19.
      限りあれば衣ばかりをぬぎかへて心は花をしたふなりけり(つづきあり)
    20. 20.
      わが宿に花たちばなをうゑてこそ山時鳥待つべかりけれ(つづきあり)
    21. 21.
      何をするにもおっくうで,きっかけを探しに街へ出る。(つづきあり)
    22. 22.
      時鳥なかで明けぬと告げがほにまたれぬ鳥のねぞ聞ゆなる(つづきあり)
    23. 23.
      郭公卯月のいみにゐこもるを思ひ知りても来鳴くなるかな(つづきあり)
    24. 24.
      ほととぎす花橘はにほうとも身をうの花の垣根忘るな(つづきあり)
    25. 25.
      昨日は旅に出ようと思い,今日は地に足をつけて生きようと思う。(つづきあり)
    26. 26.
      水たたふ入江の真菰かりかねぬむな手にすつる五月雨の頃(つづきあり)
    27. 27.
      五月雨はいさら小川の橋もなしいづくともなくみをに流れて(つづきあり)
    28. 28.
      水なしと聞きてふりにしかつまたの池あらたむる五月雨の頃(つづきあり)
    29. 29.
      雲,垂れ込めて,昼とは思えぬ五月闇。(つづきあり)
    30. 30.
      降り積みし高嶺の深雪解けにけり清滝川の水の白波(つづきあり)
    31. 31.
      道の辺の清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちとまりつれ(つづきあり)
    32. 32.
      雨が上がって,あれほど白かった梔子の花が,茶色くなった。(つづきあり)
    33. 33.
      いつ歎きいつ思ふべきことなればのちの世知らで人の過ぐらむ(つづきあり)
    34. 34.
      受けがたき人の姿に浮かび出でて懲りずや誰もまた沈むべき(つづきあり)
    35. 35.
      蝉時雨の並木道。(つづきあり)
    36. 36.
      さまざまのあはれをこめて梢ふく風に秋しるみ山べのさと(つづきあり)
    37. 37.
      ふねよする天の川べの夕ぐれは涼しき風や吹きわたるらむ(つづきあり)
    38. 38.
      おほかたの露には何のなるならむ袂におくは涙なりけり(つづきあり)
    39. 39.
      木槿が咲きほこる小高い丘。(つづきあり)
    40. 40.
      神路山月さやかなる誓ひにて天の下をば照らすなりけり(つづきあり)
    41. 41.
      君も訪へわれも偲ばむ先立たば月を形見に思ひ出でつつ(つづきあり)
    42. 42.
      東の空に大きな月。(つづきあり)
    43. 43.
      消えぬべき露の命も君がとふことの葉にこそおきゐられけれ(つづきあり)
    44. 44.
      帰れども人のなさけにしたはれて心は身にもそはずなりぬる(つづきあり)
    45. 45.
      庭の杜鵑草を摘んで,窓辺に飾る。(つづきあり)
    46. 46.
      都にて月をあはれと思ひしは数より外のすさびなりけり(つづきあり)
    47. 47.
      身を知れば人の咎とは思はぬに恨み顔にも濡るる袖かな(つづきあり)
    48. 48.
      雨が降るたび,虫の声は流されてゆき,(つづきあり)
    49. 49.
      初時雨あはれ知らせて過ぎぬなり音に心の色を染めつつ(つづきあり)
    50. 50.
      津の国の難波の春は夢なれや蘆の枯葉に風わたるなり(つづきあり)
    51. 51.
      季節ばかりを旅して,冬に漂着した。(つづきあり)
    52. 52.
      秋すぎて庭のよもぎの末見れば月も昔になるここちする(つづきあり)
    53. 53.
      氷しく沼の芦原かぜ冴へて月も光ぞさびしかりける(つづきあり)
    54. 54.
      冬至冬なか冬はじめ。(つづきあり)
    55. 55.
      月出づる軒にもあらぬ山の端のしらむもしるし夜はの白雪(つづきあり)
    56. 56.
      わがやどに庭より外の道もがな訪ひこむ人の跡つけで見む(つづきあり)
    57. 57.
      桜前線が沖縄,鹿児島と,上り出した。(つづきあり)
    58. 58.
      何となくさすがに惜しき命かなありへば人や思ひ知るとて(つづきあり)
    59. 59.
      疎くなる人を何とて恨むらむ知られず知らぬ折もありしに(つづきあり)
    60. 60.
      張りつめていた季節の弦を,桜前線が爪弾きながら上ってきた。(つづきあり)
    61. 61.
      おのづから来る人あらばもろともにながめまほしき山桜かな(つづきあり)
    62. 62.
      よしの山桜にまがふ白雲の散りなん後は晴れずもあらなむ(つづきあり)
    63. 63.
      風に散る花の行方は知らねども惜しむ心は身にとまりけり(つづきあり)
    64. 64.
      「万葉集」には,梅を詠んだ歌のほうが多くある。(つづきあり)
    65. 65.
      吉野山やがて出でじと思ふ身を花ちりなばと人や待つらむ(つづきあり)
    66. 66.
      花さへに世をうき草になりにけりちるを惜しめばさそふ山水(つづきあり)
    67. 67.
      「花はつひに風に随ひ,月は出でて雲に帰る。昨日見し人,今日はなし」(つづきあり)
    68. 68.
      思へただ暮れぬとききし鐘の音は都にてだに悲しきものを(つづきあり)
    69. 69.
      きこえつる都へだつる山さへにはては霞にきえにけるかな(つづきあり)
    70. 70.
      下りの列車は,季節の流れを遡る。(つづきあり)
    71. 71.
      白河の梢を見てぞなぐさむる吉野の山にかよふ心を(つづきあり)
    72. 72.
      遥かなる岩の狭間に一人ゐて人目思はで物思はばや(つづきあり)
    73. 73.
      石部,虎の尾,薄墨,杉の糸,大鹿,会津には五つの名のある桜がある。(つづきあり)
    74. 74.
      情ありし昔のみなほ偲ばれてながらへま憂き世にもあるかな(つづきあり)
    75. 75.
      世の中を背く便やなからまし憂き折ふしに君が逢はずば(つづきあり)
    76. 76.
      南に雪割桜があれば,北には石割桜がある。(つづきあり)
    77. 77.
      なかなかに夢に嬉しきあふことはうつつに物をおもふなりけり(つづきあり)
    78. 78.
      つれもなき人にみせばや桜花風にしたがふ心よわさを(つづきあり)
    79. 79.
      津軽に先回りして,桜前線を出迎える。(つづきあり)
    80. 80.
      弓はりの月にはづれてみし影のやさしかりしはいつか忘れむ(つづきあり)
    81. 81.
      君にいかで月にあらそふ程ばかりめぐり逢ひつつ影をならべむ(つづきあり)
    82. 82.
      桜前線がやってきた。(つづきあり)
    83. 83.
      雲もかかれ花とを春は見て過ぎむいづれの山もあだに思はで(つづきあり)
    84. 84.
      桜さくよもの山辺をかぬる間にのどかに花をみぬ心地する(つづきあり)
    85. 85.
      「襲十五の御衣を賜はりて,肩にかけてまかりければ,見る者上下目を驚かし,うらやまずといふことなし」(つづきあり)
    86. 86.
      吉野山こぞのしをりの道かへてまだ見ぬかたの花を尋ねむ(つづきあり)
    87. 87.
      よしの山高嶺の桜さきそめばかからんものか花の薄雲(つづきあり)
    88. 88.
      暦が五月にめくられてからは,旧暦の日付を見ることにした。(つづきあり)
    89. 89.
      ながむとて花にもいたく馴れぬれば散る別こそ悲しかりけれ(つづきあり)
    90. 90.
      桜が散る。みちのくの果ての桜が散る。(つづきあり)
    91. 91.
      わりなしや氷る筧の水ゆゑに思ひ捨ててし春の待たるる(つづきあり)
    92. 92.
      今の我も昔の人も花みてん心の色はかはらじものを(つづきあり)
    93. 93.
      「願はくは花の下にて春死なむ」(つづきあり)