朗読CDシリーズ「心の本棚〜美しい日本語」無常の歌人 西行
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- 1 stycznia 2004
- liczba utworów
- 93
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Lista utworów
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Vol. 1
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1.
桜が散る。はらりはらりと春が散る。(つづきあり)
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2.
春といへば誰も吉野の花とおもふ心にふかきゆゑやあるらむ(つづきあり)
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3.
ちるを見て帰る心や桜花むかしにかはるしるしなるらむ(つづきあり)
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4.
木のもとは見る人しげし桜花よそにながめて我は惜しまむ(つづきあり)
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5.
おしなべて花の盛に成りにけり山の端ごとにかかる白雲(つづきあり)
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6.
桜の下には,宴に興ずる人の群れ。(つづきあり)
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7.
あはれわがおほくの春の花を見てそめおく心誰にゆづらむ(つづきあり)
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8.
山桜かしらの花に折そへてかぎりの春のいへづとにせむ(つづきあり)
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9.
花冷え。(つづきあり)
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10.
人はみな吉野の山へ入りぬめり都の花にわれはとまらむ(つづきあり)
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11.
ながめつるあしたの雨の庭の面に花の雪しく春の夕暮(つづきあり)
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12.
桜前線を追いかけて,みちのくへ漂泊の旅に出たい。(つづきあり)
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13.
勅とかやくだす御門のいませかしさらば恐れて花やちらぬと(つづきあり)
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14.
春風の花のふぶきにうづもれて行きもやられぬ志賀の山道(つづきあり)
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15.
「過ぎにし方,出家を思ひとどまりしも,この娘ゆゑなり。これこそ陣の前の敵,煩悩の絆を切る初めなり」(つづきあり)
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16.
いかでかは散らであれとも思ふべき暫しと慕ふなさけ知れ花(つづきあり)
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17.
春ふかみ枝もうごかでちる花は風のとがにはあらぬなるべし(つづきあり)
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18.
「もし人,一日一夜を経るに,八億四千万の思ひあり」(つづきあり)
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19.
限りあれば衣ばかりをぬぎかへて心は花をしたふなりけり(つづきあり)
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20.
わが宿に花たちばなをうゑてこそ山時鳥待つべかりけれ(つづきあり)
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21.
何をするにもおっくうで,きっかけを探しに街へ出る。(つづきあり)
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22.
時鳥なかで明けぬと告げがほにまたれぬ鳥のねぞ聞ゆなる(つづきあり)
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23.
郭公卯月のいみにゐこもるを思ひ知りても来鳴くなるかな(つづきあり)
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24.
ほととぎす花橘はにほうとも身をうの花の垣根忘るな(つづきあり)
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25.
昨日は旅に出ようと思い,今日は地に足をつけて生きようと思う。(つづきあり)
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26.
水たたふ入江の真菰かりかねぬむな手にすつる五月雨の頃(つづきあり)
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27.
五月雨はいさら小川の橋もなしいづくともなくみをに流れて(つづきあり)
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28.
水なしと聞きてふりにしかつまたの池あらたむる五月雨の頃(つづきあり)
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29.
雲,垂れ込めて,昼とは思えぬ五月闇。(つづきあり)
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30.
降り積みし高嶺の深雪解けにけり清滝川の水の白波(つづきあり)
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31.
道の辺の清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちとまりつれ(つづきあり)
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32.
雨が上がって,あれほど白かった梔子の花が,茶色くなった。(つづきあり)
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33.
いつ歎きいつ思ふべきことなればのちの世知らで人の過ぐらむ(つづきあり)
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34.
受けがたき人の姿に浮かび出でて懲りずや誰もまた沈むべき(つづきあり)
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35.
蝉時雨の並木道。(つづきあり)
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36.
さまざまのあはれをこめて梢ふく風に秋しるみ山べのさと(つづきあり)
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37.
ふねよする天の川べの夕ぐれは涼しき風や吹きわたるらむ(つづきあり)
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38.
おほかたの露には何のなるならむ袂におくは涙なりけり(つづきあり)
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39.
木槿が咲きほこる小高い丘。(つづきあり)
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40.
神路山月さやかなる誓ひにて天の下をば照らすなりけり(つづきあり)
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41.
君も訪へわれも偲ばむ先立たば月を形見に思ひ出でつつ(つづきあり)
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42.
東の空に大きな月。(つづきあり)
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43.
消えぬべき露の命も君がとふことの葉にこそおきゐられけれ(つづきあり)
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44.
帰れども人のなさけにしたはれて心は身にもそはずなりぬる(つづきあり)
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45.
庭の杜鵑草を摘んで,窓辺に飾る。(つづきあり)
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46.
都にて月をあはれと思ひしは数より外のすさびなりけり(つづきあり)
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47.
身を知れば人の咎とは思はぬに恨み顔にも濡るる袖かな(つづきあり)
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48.
雨が降るたび,虫の声は流されてゆき,(つづきあり)
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49.
初時雨あはれ知らせて過ぎぬなり音に心の色を染めつつ(つづきあり)
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50.
津の国の難波の春は夢なれや蘆の枯葉に風わたるなり(つづきあり)
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51.
季節ばかりを旅して,冬に漂着した。(つづきあり)
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52.
秋すぎて庭のよもぎの末見れば月も昔になるここちする(つづきあり)
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53.
氷しく沼の芦原かぜ冴へて月も光ぞさびしかりける(つづきあり)
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54.
冬至冬なか冬はじめ。(つづきあり)
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55.
月出づる軒にもあらぬ山の端のしらむもしるし夜はの白雪(つづきあり)
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56.
わがやどに庭より外の道もがな訪ひこむ人の跡つけで見む(つづきあり)
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57.
桜前線が沖縄,鹿児島と,上り出した。(つづきあり)
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58.
何となくさすがに惜しき命かなありへば人や思ひ知るとて(つづきあり)
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59.
疎くなる人を何とて恨むらむ知られず知らぬ折もありしに(つづきあり)
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60.
張りつめていた季節の弦を,桜前線が爪弾きながら上ってきた。(つづきあり)
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61.
おのづから来る人あらばもろともにながめまほしき山桜かな(つづきあり)
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62.
よしの山桜にまがふ白雲の散りなん後は晴れずもあらなむ(つづきあり)
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63.
風に散る花の行方は知らねども惜しむ心は身にとまりけり(つづきあり)
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64.
「万葉集」には,梅を詠んだ歌のほうが多くある。(つづきあり)
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65.
吉野山やがて出でじと思ふ身を花ちりなばと人や待つらむ(つづきあり)
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66.
花さへに世をうき草になりにけりちるを惜しめばさそふ山水(つづきあり)
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67.
「花はつひに風に随ひ,月は出でて雲に帰る。昨日見し人,今日はなし」(つづきあり)
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68.
思へただ暮れぬとききし鐘の音は都にてだに悲しきものを(つづきあり)
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69.
きこえつる都へだつる山さへにはては霞にきえにけるかな(つづきあり)
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70.
下りの列車は,季節の流れを遡る。(つづきあり)
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71.
白河の梢を見てぞなぐさむる吉野の山にかよふ心を(つづきあり)
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72.
遥かなる岩の狭間に一人ゐて人目思はで物思はばや(つづきあり)
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73.
石部,虎の尾,薄墨,杉の糸,大鹿,会津には五つの名のある桜がある。(つづきあり)
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74.
情ありし昔のみなほ偲ばれてながらへま憂き世にもあるかな(つづきあり)
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75.
世の中を背く便やなからまし憂き折ふしに君が逢はずば(つづきあり)
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76.
南に雪割桜があれば,北には石割桜がある。(つづきあり)
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77.
なかなかに夢に嬉しきあふことはうつつに物をおもふなりけり(つづきあり)
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78.
つれもなき人にみせばや桜花風にしたがふ心よわさを(つづきあり)
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79.
津軽に先回りして,桜前線を出迎える。(つづきあり)
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80.
弓はりの月にはづれてみし影のやさしかりしはいつか忘れむ(つづきあり)
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81.
君にいかで月にあらそふ程ばかりめぐり逢ひつつ影をならべむ(つづきあり)
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82.
桜前線がやってきた。(つづきあり)
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83.
雲もかかれ花とを春は見て過ぎむいづれの山もあだに思はで(つづきあり)
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84.
桜さくよもの山辺をかぬる間にのどかに花をみぬ心地する(つづきあり)
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85.
「襲十五の御衣を賜はりて,肩にかけてまかりければ,見る者上下目を驚かし,うらやまずといふことなし」(つづきあり)
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86.
吉野山こぞのしをりの道かへてまだ見ぬかたの花を尋ねむ(つづきあり)
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87.
よしの山高嶺の桜さきそめばかからんものか花の薄雲(つづきあり)
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88.
暦が五月にめくられてからは,旧暦の日付を見ることにした。(つづきあり)
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89.
ながむとて花にもいたく馴れぬれば散る別こそ悲しかりけれ(つづきあり)
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90.
桜が散る。みちのくの果ての桜が散る。(つづきあり)
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91.
わりなしや氷る筧の水ゆゑに思ひ捨ててし春の待たるる(つづきあり)
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92.
今の我も昔の人も花みてん心の色はかはらじものを(つづきあり)
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93.
「願はくは花の下にて春死なむ」(つづきあり)
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1.